今回は、イギリスのブライトンでMeno初のライブを行った模様をお伝えします!
音楽の街ブライトンに行ってきました
Menoには現在ドラマーやベーシストがいないので、今年1月に曲をリリースした後、2人だけでのパフォーマンスの方法について、どんな風にやれば面白いか?、どんな切り口でやると自分達が表現したいものができるのか?など、いろいろと試行錯誤していました。リリースした2曲は、Me(みどり)がギターとベースどちらも演奏したり、声を何度も重ねて録音したり、リズムをソフトウェアで打ち込んだりして作っていたから、どうしても2人だと手数が足りないというのもありました。
そこで、海外のライブやパフォーマンス、アートを見て、バンド形式のライブにこだわらない新しい形が見つかればと思い、イギリスはロンドンの南に位置する海の街ブライトンを訪れていました。ブライトンは、リゾート地で多くの観光客が訪れるとともに、リベラルな雰囲気のある音楽・アートの街と聞いたので選びました。
ブライトンの街並み
ブライトンピア
滞在中、たまたま知り合いを通してMenoのYoutubeを見てくれたレコードレーベルのオーナー、クリスが私たちの映像と曲を気に入ってくれて、彼が主催するイベントに出演しないかと誘ってくれました。まだライブ方法を模索中だった私たちはちょっと迷ったけど、めったにない機会だから「やりたい!」と返事をしたのでした。
劇場リアルト
会場は、海沿いのRIALTOという小劇場。普段は、演劇などもやっていて、いい感じのステージでした。出演させてもらうのはThe Bleeding Hearts Club(ブリーディング・ハーツ・クラブ)というイベントで、ストーリーテリングやトーキングパフォーマンスあり、バンドありという夜でした。「オーディエンスは新しい音楽に寛容で、ちゃんと聴いて良くも悪くも正直に意見をくれると思うよ!」とクリスから聞いていたので、とても楽しみでした。
パフォーマンスの内容はこんな感じでした
今回私たちは映像をプロジェクターで映し、その音に合わせて演奏するスタイルでライブをしました。今回は15分構成にしてもらったので、全部で3作品を披露しました。
Opening - door opens
1. Morninf G
2. I am philosophy
3. Door project - study 01
Ending - door closing
今年はドアプロジェクトがMenoのメインの活動なので、まずはオープニングでドアが開いていく画像。
オープニングのドアの映像
1つ目のMorning Gは、リズム音源を動画とマッチさせて演奏。映像は、千葉県佐倉城址公園で撮影した虫の映像。ネガエフェクトで反転させて、奇妙な感じを出しています。虫は見えづらいですが、実は右の中央あたりにいるんです。多分カメムシみたいな感じの虫でした。
Morning G 虫の映像
2つ目の I am philosophyの時には、ドラムの音の代わりにドアが閉まる音をリズムとして使いました。映像はMeがへ私 (non)は、コカコーラの缶を使ってギターノイズを曲の間奏で入れました。
I Am Philosophy映像
3つ目のDoor project - study 1は、YoutubeにもUPしている、「変な音」という夏目漱石の短編小説をnonが朗読+MeがMIDIピアノ演奏。「変な音」は題名通り、隣の部屋から何やら音が聞こえてきて、それについて色々考えを巡らすといったお話です。イギリスでのライブですが、意味の分からない音の連なりを楽しんで欲しいと思い、日本語で朗読しました。割とお客さんも楽しんでくれたようです。Youtubeにも録音バージョンをアップしているので、聴いていただけます。
そして最後はドアが閉まり、雨の音だけがサーっと聞こえ、映像が終わります。これにて私たちのライブも終了です。
当日はBleeding Hearts Club(イベント)のファンがたくさんいて、60-70人くらいの人が見てくれました。なかなか好評で、あとでいろいろ声をかけてもらえました。なかなか手ごたえがあったので、これからもライブをしていきたいと思っています。次は日本で、今年の冬くらいになるかと思います。
SpotifyやApple MusicでMenoの曲が聴けます。気になったら下のリンクをチェックしてくださいね。
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